滋賀県の人口が増えているわけ

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近畿地方でなぜ滋賀県だけが人口が増加しているか?

都道府県別の人口減少率のランキングを見ていると、

東京都、沖縄県、神奈川県、埼玉県に続いて滋賀県が出てくる。

その次に千葉県、福岡県。

これらの大都市都道府県の中にランクインしてくるのは意外ではないだろうか?

滋賀県の人口減少率は47都道府県中なんと43位。

どの都道府県も日本全体は毎年人口が減少している中、なぜ滋賀県は微増ながら、人口を保っているのだろうか?

大阪京都へのアクセスとベッドタウン化

特に近年、ベッドタウンとして発展してきた大津市と草津市。

この辺りは、駅や高速のインターチェンジが新設され、大阪のベッドタウンとして発展してきた。

近年マンション建築が進み、人口が増えている大津京駅は京都駅へ10分ほどで行ける。

大津駅も京都駅まで10分。

そして、大津市の次に人口の多い草津市。

その草津市にある、滋賀県の中でも人口の多い新快速の止まる南草津駅。

ここは1994年にできた新しい駅だ。

南草津駅は、京都駅へ電車で20分、大阪の梅田駅へも50分で行ける。

では、なぜ企業の集まる大都市大阪に近い京都ではなく、滋賀県がベッドタウンとして選ばれるのだろうか?

京都との違い

そもそも、京都は、重要文化財も多く、厳しく景観政策が敷かれており、2007年に高さ制限の条例が制定され、マンションなどの高層建築や新しい物件の建築が難しい上、土地も高い。

賃貸で1LDKくらいだと、京都と南草津では30%くらい値段が変わると言われている。

琵琶湖南部は平地も多く、建物が建てやすく、京都では難しいタワーマンションなどの建設にショッピングモールなどの大規模な商業施設も作りやすく、利便性の高い土地として発展した。

古くから土地は肥沃で、東海道と中山道の交通の要衝でもあったので、地理的にも発展しやすかった。

現代でも東海道新幹線、東海道本線、名神高速道路、新名神高速道路と東西をつなぐ大動脈が通っている。

住みやすい環境

その他にもベッドタウンとして発展してきた要因として、琵琶湖を中心とした自然や歴史資源(八幡堀、六角堂、園城寺、石山寺多宝塔、瀬田の唐橋etc)にも恵まれているといった所も魅力の一つとなっている。

さらに、産業も発展し、大学や研究機関の誘致にも成功しており、より教育水準が高まってきている。

しかし、近年、宅地建設もピークよりも減り、それと共に滋賀県も人口減少に転じてきている。

それでも他県に比べると人口減少は微減にとどまり、現状維持を保っている。

総務省調べ 都道府県別人口減少率ランキング

滋賀県にある上場企業

  • 1788 三東工業社・・・土木、8割が滋賀県内、官庁土木
  • 4241 アテク・・・ 半導体保護資材世界1位
  • 4974 タカラバイオ・・・研究用試薬機器、再生医療等製品、遺伝子解析受託
  • 5214 日本電気硝子・・・パネルディスプレイ、自動車用ガラス
  • 5644 メタルアート・・・ダイハツ、トヨタ等の自動車用部品
  • 6229 オーケーエム・・・バルブ専業大手
  • 6406 フジテック・・・エレベーター、昇降機事業国内4位
  • 6524 湖北工業・・・アルミ電解コンデンサ用リード端子、光ファイバ通信用光部品
  • 6914 オプテックスグループ・・・防犯センサー、産業用センサー
  • 8276 平和堂・・・滋賀県シェア首位スーパー
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