6976 太陽誘電 個別株解説
- プライム市場
- 日経225構成銘柄
- 競合:村田製作所
- That’sブランドにてカセットテープ、VHSの製造販売(1993年にSONYとの合弁会社スタートラボに移管)、CD-R、DVD-Rなどのブランクメディア製造販売、OEM供給(撤退)
- 電子部品(コンデンサ、インダクタなどの受動部品)を通信機器などに提供
- 積層セラミックコンデンサ(MLCC)の生産(日本のほか、マレーシア、韓国、中国等で生産)
- 海外売上高比率:91.6% 海外生産比率:66%
- 積層セラミックコンデンサ(MLCC)の価格下落基調により減益(電子部品は生産の効率化により、毎年下落する傾向がある)
- MLCCは今後、生成AIのスマホ搭載に期待される
- 井村俊哉氏保有銘柄
決算
3月
6976 太陽誘電 売上・営業利益・経常利益・前年比増減率
2024年3月期
売上:3,226億円(+1.0%)
営業利益:90億円(△71.6%)
経常利益:137億円(△60.5%)
分野別売上構成比(2024年3月期)
通信機器:31% (スマートフォンに搭載する超小型な積層セラミックコンデンサなど)
自動車:30%(自動車の電子化により、需要増)
情報インフラ・産業機器:18%(データセンタ、IoT、5Gの基地局、AIなど)
情報機器:14%(ノートPCやタブレットなど)
民生機器:7%(TVの高画質化や省電力化、デジタルカメラの小型化や高精細な画像処理、ゲーム機や携帯ゲーム機の高速処理や通信機能など)
商品別売上構成比(2024年3月期)
コンデンサ:64%(積層セラミックコンデンサ)
電子機器において電気を一時的に蓄えたり、ノイズを誘導して除去する目的で搭載され、太陽誘電の得意とする小型、大容量、高信頼性の積層セラミックコンデンサは、電装化の進む自動車、情報通信技術を支える情報インフラ・産業機器や最先端のデジタル機器に数多く搭載。
インダクタ:17%(巻線インダクタ、積層インダクタ、フェライトチップビーズ、コモンモードチョークコイル)
インダクタの用途は主に2つあり、直流電流を通し、交流電流を通さないという性質を利用したノイズ対策部品としての役割と、電気を磁力という形で蓄える性質を利用したチョークコイルと呼ばれる電子部品の役割で使用。
複合デバイス:11%(通信用デバイス(FBAR/SAW)、各種回路モジュール、高周波モジュール、積層セラミックフィルタ)
通信用デバイス(FBAR/SAW)は無線通信機器に使用され、高速なデータ通信や高品質な通話を実現する目的で搭載。
その他:8%(アルミニウム電解コンデンサ)
電子化が進む自動車への搭載が最適なアルミニウム電解コンデンサなどを展開。